起業家は「稼ぐ」よりも「使え」──知の探索、深化を進めるためのお金の使い方とは?

起業家は「稼ぐ」よりも「使え」──知の探索、深化を進めるためのお金の使い方とは?

GOB Incubation Partnersでは、社会価値と経済価値を両立した事業(これをGOBでは「見識業」と呼んでいる)づくりを支援しています。

このような事業立ち上げが、通常の事業立ち上げと比べて難しいもっとも大きな理由は、お金との付き合い方にあります。当然お金がなければ事業を継続できませんが、稼がなければならないというプレッシャーは、純粋な社会価値の提供を阻害しかねないというトレードオフを乗り越えなければならないからです。

そこでGOBでは現在に至るまで、投資先の起業家に対して支給する「選択的ベーシックインカム」、使途に制限のない「プロトタイプ費用」の補助、さらにGOB本体としても「種類株式」による資金調達など、数多くの実験的な資金策に取り組み、見識業の実現を後押ししてきました。

この記事では、そうした実践を通して得たお金との付き合い方を、GOB代表取締役の山口高弘と同取締役CFOの村上茂久が対談形式で紹介します。

前編となる今回は、GOBでの取り組みを紹介する前に、「事業開発における、『稼ぐ』と『使う』の理想的なバランス」や、「歴史から紐解く、これからの時代におけるお金の役割」など、お金そのものの価値や役割を2人が考察しました。その上で、次回後編では、GOBの実践とそこから得られた知見を取り上げます。

山口高弘(GOB Incubation Partners株式会社 代表取締役社長)
社会課題解決とビジネス成立を両立させることに挑戦する事業支援を中心に、これまで延べ100の起業・事業開発を支援。社会に対する問い・志を、ビジネスを通じて広く持続的に届けることに挑戦する挑戦者を支援するためにGOBを創業。自身も起業家・事業売却経験者であり、経験を体系化して広く支援に当たっている。 前職・野村総合研究所ではビジネスイノベーション室長として大手金融機関とのコラボレーションによる事業創造プログラムであるCreateUを展開するなど、個社に閉じないオープンな事業創造のための仕組み構築に携わる。内閣府「若者雇用戦略推進協議会」委員、産業革新機構「イノベーションデザインラボ」委員。 主な著書:「いちばんやさしいビジネスモデルの教本」(インプレス)、アイデアメーカー(東洋経済新報社)
村上茂久(GOB Incubation Partners株式会社 取締役CFO)
経済学研究科修士課程を修了後、新生銀行に入行し、ストラクチャードファイナンス 業務を中心に、証券化、不動産投資、不良債権投資、プロジェクトファイナンス及びファンド投資業務等に従事する。2018年にGOBに参画後は、財務、経理、法務等のバックオフィス及び新規事業開発の支援等を行っている。またGOB以外でも複数のスタートアップや中小企業の財務、ファイナンス、戦略等の支援を実施している。

時代は、起業家よりも会社員?

村上茂久(以下、村上):お金について議論する上で、考えさせられた話があったので、最初に紹介します。 

キングコングの西野亮廣さんが音声メディアVoicyの収録で、「今は起業家よりもサラリーマンがいい」といったことを言っていたのです[1]西野亮廣エンタメ研究所ラジオ【公式】「今は「起業」するよりも「就職」する方がいいよね-西野亮廣」

世の中的には起業家やフリーランスの存在感が増していますし、ブログやSNS、YouTubeなど個人が発信力を強めるツールの利用もますます増えています。そうした流れに逆らう意見に聞こえますよね。

しかしフリーランスの立場を考えると、面白いコンテンツを作りたいと思っても、まずはお金を稼がなければなりません。すると「お金を稼ぐため」のコンテンツになり、結果的に尖っていない非常につまらないコンテンツになってしまうケースが少なくないと言うのです。

生きていくために、手堅く、成功確率が高いコンテンツしかGoの判断を出せなくなるため、うまくいくかわからない実験的な取り組みをしにくくなってしまうというわけです。

一方で会社に属している人たちは、週5で働き、安定的な収入を確保できます。だからこそ、残りの2日間では思い切ったチャレンジをして、リスクを取ることができるのです。

山口高弘(以下、山口):たとえチャレンジがうまくいかなくても、生活には困りませんからね。

任天堂「バーチャルボーイ」は失敗したのに、ソニー「PlayStation®VR」は売れた

村上:この話には、イノベーションにまつわる考察と近いものがあるように思います。 

つまり、イノベーションは「知の探索」と「知の深化」という2つの要素から成ります[2]“Exploration and exploitation in organizational learning” (March, 1991)が、知の探索はできても、その探索をさらに深化することにはリスクがつきまとうということなのです。

山口:なるほど。

村上:例えば1996年に、任天堂は「バーチャルボーイ」というゲーム機を発売しました。今で言うVRの先駆けのような据え置き型ゲーム機でしたが、これは全く売れませんでした。

しかしそこから20年後の2016年に、ソニーが「PlayStation®VR」を発売。2020年1月時点で、全世界で販売台数500万台を記録[3]「プレイステーション ネットワーク」の月間アクティブユーザー数1億300万、「プレイステーション 4」(PS4®)世界累計実売台数1億600万台を突破するヒット商品になりました。20年前、任天堂はすでに知の探索をしていたのに、それは失敗に終わり、ソニーは成功した。言い換えると、任天堂が探索し、ソニーが深化させたと言えるのではないでしょうか。

このように、誰かがすでに探索したことが探索のまま終わっているケースは数多く存在します。しかし、それを深化させるには、リソースを一点集中しなければいけないので、探索よりも高いリスクを背負わなくてはなりません。

そこで冒頭の話に戻りますが、会社員であれば、安定的な収入を確保したまま、土日は、この“探索後の深化”に全振りできる気がします。週5で働いている会社員こそ、土日は全力でリスクを取りにいかないともったいないと思うのです。

山口:確かにその通りですね。今の話を整理すると、まずお金には「稼ぐ」と「使う」がありますよね。稼ぐが調達、使うがリソース配分と考えれば、チャレンジとは「使う」ことにしか紐づかないので、経営者には稼ぐよりも使う能力が必要だと言えます。

おそらく究極的には、「使う」に100%フォーカスできるのが理想ですが、フリーランスや起業家は稼ぐことにマインドシェアを取られてしまうところに課題がある。それに対して、少なくとも土日は「使う」に100%集中できる会社員の方が、チャレンジ(知の探索からの深化)しやすいのではないかということですね。

村上:そうです。私の経験で言うと、前職の銀行時代から、「FED(Financial Education & Design、村上が個人的に主催する経済、金融の勉強会)」をもう10年以上続けています。2012年には年間64回開催しました。

山口:毎週より多いですね(笑)。

村上:参加費は500円で、マーケティングの視点なんてほとんどありません。とりあえず最低限のコストで、面白いと思うことを次々やっていくというスタンスで進めて行きました。

人からは「もっと稼がないんですか」とか、「値段を上げればもっとスケールすると思います」といった意見をもらっていたのですが……。

山口:それは「稼ぐ」にフォーカスを当てた考え方ですよね。

村上:そう。稼ぐことを考え出すと、面白い勉強会なんてできなくなってしまいます。今思うと、知の探索や深化に振り切っていたのですね。

ただし、仮に私が本業を辞めて、勉強会1本でやっていくとなれば話は変わります。どうしても稼ぐことにマインドシェアを割かれますから。

「稼ぐ:使う」の理想の割合は? 好例は中世イタリアのメディチ家

村上:こうした問題への解決策のとして考えられるのが「ベーシックインカム」でしょう。最低限の収入が保証されているので、必要以上に稼ぐことにとらわれず、安心して創造性を発揮することができます。

山口:そうですね。ただ、あえて聞いていいですか? 稼ぐことに思考を取られないことが重要とはいえ、稼がないと使うための原資がないのも事実ですよね。知の探索から深化へと向かう中で、「探索」活動における稼ぐと使うの割合はどれくらいが理想なのでしょうか?

村上:現実には、一般的な大企業で、探索において、5%から10%が「使う」、それ以外は全て「稼ぐ」に当てられるイメージでしょうか。

例えば世界で初めてエアバッグを開発した元ホンダの小林三郎さんは開発に16年もの時間を費やしたと言われます。その彼はこのように話しています。

仕事には2つのタイプがあって、95%はオペレーション。5%がイノベーションだ。企業の今日の収益は10~15年前の経営陣の成果だ。現経営陣は、未来に向けて投資しないといけない。それがイノベーションだ。

日本経済新聞「「イノベーション欠乏症が日本を滅ぼす」 小林三郎・元ホンダ経営企画部長が講演」

彼のような人に言わせても、やはりそのくらいの水準です。

山口:でも5〜10%しか使わないって、絶対少なすぎますね。会社員が土日に探索活動をしたとすれば、2/7=28%ですから、それより全然少ない。

村上:少ないですが、実際に大企業の予算具合を見るとそんなものです。

山口:理想を言うとどうでしょうか? 知の探索、深化を進めるためには、使うに100%振りきるのが良いのでしょうか? かつて中世イタリアでは、例えばメディチ家が芸術家の生活や創作活動を保証していましたよね。(*メディチ家はルネサンス期に芸術を保護し、ミケランジェロなどがその庇護のもとで作品を創作した[4]参考:フランス・ヨハンソン  (2005)「メディチ・インパクト」ランダムハウス講談社)。

村上:メディチ家はある意味1つの理想形かもしれませんね。

ただし、探索をして「あ、これいいな」と思うものが3つあっても、その全てを深化させられるわけではありませんよね。例えばビジコンで良いアイデアが3つ出ても、結局はそこから1つに絞る必要があります。ここで選んだものが失敗してしまうリスクもあるので、この段階でのお金の張り方もポイントだと思います。

山口:確かに、うまくいくかわからないものへの投資は、その時点ではROI(投資利益率、投資に対してどの程度利益を生み出すかの指標)が不明ですから、判断が難しいですね。

そう考えると、探索と深化のどちらによりお金を使った方が良いのでしょうか?

村上:おそらくこれまで、多くの企業でも探索にお金を使うという発想はあったと思います。しかし、深化にお金を使うにはリスクもあり、かなり検証も必要になるので、そこのフォローが弱いように思いますね。

山口:なるほど。

探索から深化しきるまでにかかる時間をグラフにするとこんな風になると思います。ある程度のところまではそれほどかからないけど、そこから深化させるには一層時間がかかります。

村上:そこまでは全然評価されませんしね。

山口:しかも、深化には探索よりもお金もかかる。それなのに、先ほどの村上さんの話を踏まえると、深化に対する企業の投資、フォローが弱いということですよね。

「稼ぐ」と「使う」のなかで、使うにもっと比重を置くべきだけど、使うにしても、どこに使うかのバランスも悪いと。

そういう意味では、やはりメディチ家が理想ですよね。芸術家の生活は保障しながら、彼らの純粋な創作活動にお金を張るという。

村上:ただ、メディチ家的なお金の使い方で難しいのは、誰にお金を張るかです。

ベーシックインカムは世の中全体に対しての生活保障なので、公平性が大切ですが、メディチ家のやり方は極めて裁量的なものですから。

山口:ダヴィンチやミケランジェロもある意味メディチ家から受注しているわけなので、メディチ家のケースですら、その創作活動が純粋な自由意志とは言い切れませんよね。稼ぐとは違うかもしれないけれど、完全にピュアな創作とは言えないような気がします。

だから理想を言えば、「お金はもらうけど、その人の言うことは聞かない」というやり方でなければいけません。

村上:そうなると、1周回って、会社員に利がありますよね。本業があって、お金もありますから、残りの時間で好きなことが自由にできる。

山口:では、やはり会社員最強説?

村上:ただ、私も以前銀行に勤めていたからわかるのですが、彼らにも制約が多いのですよね。今の私がSNSで呟いてることを会社員時代に言えるかというと、やっぱり周りの声が気になったりしますからね。

山口:それに、不安から必要以上のお金を稼いで、貯金する、といった心理もはたらくかもしれませんね。人間がご飯を食べすぎてしまうのは、古来のDNAの名残で、明日食べれなくなるかもしれないから今日食べる、といったマインドが残っているからですから。その結果、5日間働きながら、土日もバイトをするような会社員が現れかねないような気がします。

村上:まさに今の副業がそうなっていますよね。バイトの延長のような。

山口:本来は稼ぐための“複業”ではなく、使うに振るべきですが、複業という文脈が根本的に勘違いされていますね。

村上:本来はフリーランスや起業家がしにくい非効率を積極的に進めていくところに金貨が眠っている可能性があるのですけどね。

デジタル化で資本主義やお金の役割はどう変わったか──コモディティ化とブランド価値の重要性

山口:ここまで、稼ぐことと使うことについて話をしてきましたが、その大元となるお金について考えてみましょう。

これからの時代、あらゆるモノの制作コストが下がり、エネルギーやロジスティクスもより効率化していくでしょう。つまり、お金自体の重要性や比重が下がっていくのは、ほぼ間違いありません。

デジタル化が進む中で資本主義がどう形を変え、またお金の役割はどう変わっていくと思いますか?

村上:かなり難しいですね。

もともと経済学が生まれた頃は、リカードやマルクスの「労働価値説」が主流でした。つまり、お金=労働の対価であり、投入した労働量がその物の価値の源泉になります。

しかしこの説の限界としてよく例に挙げられるのが、水とダイヤモンドです。水は生活に必要なのにほぼ無料で手に入る一方、生活に不可欠とは言えないダイヤモンドは非常に高価。この矛盾を説明する考え方として登場したのが、需要と供給でした。モノの価値は、投入される労働量ではなく、需要と供給で決まるという考え方に移ります(経済学的には、限界革命を通じて、限界効用理論が生まれたことで、需要と供給の考え方が体系化されることになった)。

ですから、たとえ今ダ・ヴィンチよりも絵の上手い画家が存在しても、モナリザの価値を超えることは難しいでしょう。モナリザの絵はもう供給されることはないからです。

山口:ではその次はどうなりますか?

村上:時代が進むにつれ、次第に生産コストが下がっていきました。いわゆる大量生産、大量消費の時代です。とはいえ、物理的なモノやハードの場合、生産コストは少なからずかかってしまいます。しかしその後、ソフト化やデジタル化の進展に伴い、生産コストはさらに低下。コピーするだけでほぼコストを掛けずに再生産が可能になりました。デジタル化の世界では、いわゆる「限界費用ゼロ社会」に近づいているのです。

例えば音楽業界では、単純に曲を聴くという意味ではもはやCDを買う必要はなくなり、ストリーミングサービスなら、無料で聞くことすらできます。このまま自動運転が進めば、あらゆるモノの流通コストも下がっていくでしょう。そうなれば、モナリザのような一部の例外を除き、私たちの世界の大部分は供給の制約から逃れることになるはずです。

山口:供給自体のコストが下がり、希少性を出しにくくなっていくのですね。

村上:そのため、良くも悪くもコモディティ化していくだろうと思います。

山口:なるほど、コモディティの拡張ですね。

村上:コモディティが拡張していく中でも希少なものは何かを考えると、その鍵はブランディングにあると思います。iPhoneの機能に近いスマホを別のメーカーが販売しても、Appleにはブランディングベースの価値がある。コモディティ化すればするほど、ブランディングでしか差別化できなくなってくるので、そこの格差は広がっていくでしょう。

ピカソの錬金術に見る、お金の未来

山口:生産コストや再生産コストが下がって、供給がしやすくなり、コモディティが拡張。その流れの中で、貨幣の価値は当然に下がっていくものの、実はそこに需要と供給のパラダイムがまだ残っていて、ブランドなど無形資産の重要性がさらに高まっていくということですね。とすると、お金の価値や重要性はどう変わっていくのでしょうか?

村上:もしかしたら、お金は贅沢な人にとってのものか、アートに近いものになるかもしれないですね。

山口:なるほど。

村上:AirbnbやUber、メルカリなどのシェアリングエコノミーに代表されるように、今は誰もが供給者になれる時代です。

コモディティ化が進む中で誰もが供給者になれるとすると、極論、その存在がマーケットに認められる人は、錬金できるようになります。

ピカソのエピソードが良い例です。彼はおそらく、数少ない商才があった画家だと思います。

ピカソはお金を支払うときに絶対に小切手にしていました。小切手は、そこに書かれた金額の支払いを約束するものです。サインされた小切手を受け取った人は、それを銀行で換金でき、その後、銀行が小切手の発行者にその金額を請求します。

でも、ピカソから1万円の小切手をもらった人は、それを銀行で現金に換金したりはしないのです。なぜなら、ピカソがサインした1万円の小切手の方が1万円の現金よりも価値があるから。サインをするだけで価値を高めることができるので、ある意味、彼は錬金術を生み出していたと言えます。

山口:なるほど。顔が立っている人はお金を作り出せるということですね。有名人なら、サインした本を売るだけで儲かると。

村上:オンラインサロンもその典型です。私の妻もキングコング西野さんのオンラインサロンに入っていましたけど、外側はただのFacebookグループです。それでも、月々1000円で、会員が6万人を超えていますから、月6000万、年間7億円以上の売り上げだと推測できます。

山口:すごいですね。それならそういう人たちがメディチ家になることができそうです。

村上:まさに。西野さんは今ベーシックインカムという形で、なんのアウトプットもフィードバックもいらないから月50万円を払うという実験的な試みをしているところですよ。

山口:なんのアウトプットもいらないとはすごいですね。でもそこが肝で、だからこそ探索と深化ができるということですね。

村上:そうですね。西野さんは今、テレビのレギュラーが1本もないんですけど、それはレギュラーを持ってしまうと時間の制約ができるからだと言っています。毎日オンラインサロンで3000〜4000字の投稿をして、Voicyで毎日10分間喋っているので、そのためのインプットの時間がなくなってしまうというわけです。

ですからオンラインサロンで月6000万円を稼ぐことは決して不労所得ではないのですよね。

山口:冒頭の話で言うと、西野さんはオンラインサロンというツールを介して、稼ぐところに一応目を向けているわけですね。稼ぐを意識してしまうと、面白くないコンテンツになってしまうという話でしたが、そことはどうつながっていきますか?

村上:西野さんが言うには、オンラインサロンはある意味稼ぐための、ベーシックインカム的な位置付けで、だからこそ、そこで集まったお金はチャレンジに全振りしないといけないという発想なのです。

山口:なるほど。では、西野さんにとっての週5の会社員がオンラインサロンだということですね。

村上:そう。だから残りは全振りしますと。

結局、今のテレビタレントのほとんどは広告スポンサーありきですよね。テレビに出る時点で、その後ろにはスポンサーがいますから。

それに対して西野さんは、1人1000円ずつ集めることで、既存の大規模資本に頼るあり方を変えるチャレンジをしているのです。パラダイムとして面白いですよね。

山口:広告に稼ぎを頼ると広告主の意向を優先しなければならないですからね。YouTubeなども一定アルゴリズムに従わなければならないし、アルゴリズムの変更によってアウトプットが制約を受けることもあります。

いかに、稼ぐこととその使途の自由度を確保するかが重要になりそうですね。


次回後編では、GOBの実験的な資金策(「選択的ベーシックインカム」、「プロトタイプ費用」、「種類株式」など)と、その実践によって磨かれてきた知見、今後のさらなる取り組みを深掘りします。

後編はこちら

References

1 西野亮廣エンタメ研究所ラジオ【公式】「今は「起業」するよりも「就職」する方がいいよね-西野亮廣」
2 “Exploration and exploitation in organizational learning” (March, 1991
3 「プレイステーション ネットワーク」の月間アクティブユーザー数1億300万、「プレイステーション 4」(PS4®)世界累計実売台数1億600万台を突破
4 参考:フランス・ヨハンソン  (2005)「メディチ・インパクト」ランダムハウス講談社

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